汽力発電プラントの保全・操業に関わっている会社様では、人材育成についてお悩みのケースが非常に多いです。私なりに考える教育効果を高めていくためのヒントについてご紹介いたします。今回は、学びを定着させるちょっとしたヒントについてご紹介いたします。
担当している設備の名称や役割、メカニズム、気を付けなければいけないトラブル事例、その早期発見方法、対策など覚えなければならないことはたくさんありますよね。
業務の中で先輩社員から後輩社員に教えることを「OJT (On the Job Training)」と呼ばれ、業務から離れて研修に参加したりして育成することを「Off-JT (Off the Job Training)」などと呼ばれます。あるいは自主的に本などで勉強することもあるかもしれません。
どちらの場合でもつい学びっぱなしとなってしまい、その学んだことを書いたり、報告したり、発表したりということはつい面倒になってしまいがちですよね。
特に目の前の仕事が忙しいと、直接仕事に関係のない研修の報告書は適当になってしまいがちです。
最近ブログを書くようになって改めて気が付いたのですが、「人の話を聞いて理解できる状態」と、「人に説明できる状態」とではだいぶ理解度が異なり、「人に説明できる状態」になった時、その人の理解がしっかりと定着するんだろうと思います。
私もブログを書くときに、「分かっているつもりだった」ことが、「分かってなかった」ということに良く気づかされています。
学んだことを求められなくても文字にするクセをつけるとその人に定着していくようです。例えば以下については、取り組めば学習効果が実感できそうです。
- 研修発表会
- 出張報告書
- 会議の議事録作成
- 日報、週報
- 業務報告書

その時は少しだけ大変ですが、やっていくことで知識が定着してしまえば、その後の業務がすごくはかどります。簡単な物からで大丈夫なので、是非ご検討ください。
また、人によっては「ちゃんとした報告書を書かないと…」と100点を求めるあまり、書き始めることが億劫になっているようです。
そういう時は、まずはご自身が書ける範囲で書いてみるくらいの気持ちでやってみると良いと思います。上司の方も焦らず少しづつ要求の範囲を広げていきたいですね。
書くのが億劫になるような報告はたいていの場合、自分の頭の中で整理が出来ていない時です。そんな時はA4で1枚だけでもいいのでまず書いてみましょう。
「ごはんを食べ終わったらお皿をすぐに洗う」くらいの気持ちで「学んだらすぐに何か書く」という習慣がつくと良いですよね。
今回の記事は以上となります。いかがでしたでしょうか?引き続き学習効果を高めるためのお役立ち情報も提供させていただきます。是非いろいろとコメントをお待ちしております!