蒸気タービン制御 基本の「き」その3 その他の制御モード

こんにちは、蒸気タービン制御の基本についてシリーズで解説しております。これまでご紹介した蒸気タービン概要と制御システムの関係、蒸気タービンの起動から通常運転までのプロセスをご紹介してまいりました。今回は、その他知っておいていただくと参考になるタービンの制御モードについてご紹介してまいります。是非読んでみてください。


1. 前圧制御モード
前述の発電機出力制御以外に、前圧制御(GV前の主蒸気圧力を制御)モードがあり、この場合、前述のタービンコントロールマトリクスの第1入力である「発電機出力」のところに、主蒸気圧力設定値と実圧の偏差を比例積分した値が入ってくることになります。

2. ガバナモード
系統周波数の制御に寄与するために、周波数が上がれば発電機出力を絞り、周波数が下がれば発電機出力を上げる比例制御をするものです。比例定数は「調定率」と呼ばれ、通常4~5%で設定されます。調定率4%とは、周波数が4%上昇(下降)したら、GV開度指令を100%下げる(上げる)比率になります。

図-3 調定率4%のガバナフリー設定

3. ロードリミッタモード
出力の上限を抑えたい、或いは、系統周波数の変動による外乱を抑制したい場合は、ロードリミッタと呼ぶ設定値でGVを制御し、ガバナモードの設定をロードリミッタ設定値よりも10%程度上げておくことで小さな周波数上昇(調定率4%なら0.4%の周波数上昇)まではGVを絞らない(それ以上の周波数上昇があれば絞る。また、周波数低下時にGVは開かない)モードです。

いかがでしたか。以上でその他の蒸気タービン制御についてのご紹介はおしまいです。

以上3回にわたって蒸気タービンの制御についてご紹介をしてまいりました。今後も設備の保全や運転に関わる方にためになる記事をご紹介してまいりますのでよろしくお願いいたします。

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